注文住宅で2階に水回りを配置。実際に住んでみるととても便利でした。

家を設計するとき、おそらく2階に水回りを持って行くことはあまりないかと思います。ですが、まる家では2階に水回りを持って行きました。

まる家も最初は水回りは1階に配置するものという固定概念に囚われていました。

まるママの実家もパパの実家も水回りは1階だし、今で住んできたアパートもリビングと同一階に水回りがありました。

ですが、まる家では2階水回りを採用しました。

正確に言うと、キッチンとリビングダイニングは1階で、お風呂とユーティリティが2階という構成になっています。

理由は簡単で、まる家の土地は方角があまり良くないので、日当のために南側を大きく開けたいと考えていました。

そうすると、建築面積を小さくする必要があったので、なるべく総二階になるように、2階に逃がせるものは2階にしようと考えました。

2階リビングにするほど日当的に厳しい状況ではなく、総二階にした場合、庭の面積を大きく取れることもわかっていたので、リビングを2階に持って行くのは非常にもったいないと思っていました。

それでは、何を2階に持って行ったら利便性を損なうことなく便利に暮らせるか考えたわけですが、それがまる家の場合は水回りとなったわけです。

一旦は、リビングに併設している和室兼客間を2階に上げようかと思ったのですが、和室はリビングの隣にあった方が何かと便利だと思い、水回りにしたのでした。

で、実際に2階水回りの家に住んでみて、色々とわかったことがありましたので、レポートしたいと思います。

2階水回りの家に住んでみてわかったこと

ユニットバス

2階水回りの家を設計する際に心配していたこと、良かったこと、悪かったことを順に上げてみたいと思います。

2階水回りの心配ごと

お風呂の水漏れが心配かも?

2階水回りを採用する上で一番の心配事は水漏れだと思います。まる家もこの件についてはかなり心配して、設計を担当してくれている建築士さんに聞いたところ、昔の家ならいざ知らず、現代の住宅で2階水回りに二の足を踏むような建築会社では建てない方がよいということを言っていました。

また、二世帯住宅や2階リビングの家などでは当たり前に行われているので、多くの建築実績があり全く問題ないとのことでした。

しかも、最新のユニットバスなら水漏れの心配はほぼ皆無だということですが、まる家では万が一に備えて、「浴槽パン」と「洗濯機パン」をつけました。

さらに、浴槽直下の一階の天井には、点検口が設けられていて、そこから目視で水漏れの確認ができるようになっています。

水漏れがおきる確率は1階だろうと2階だろうと同じですが、点検のしやすさから言って、2階のお風呂の方が早く気づくと思います。

地震のときに大丈夫?

地震のときに問題になるのは、お風呂の重量だと思います。お風呂の水はだいたい200リットル位になりますが、お湯を入れた状態のお風呂は200kg以上、人が入っている状態だと300kg位になります。

そのような重量物が2階にある状態で地震が来たときに大丈夫かという心配があったのですが、それも建築士さんに尋ねたところ、「たかだか4,5百kgの重量物ごときでどうこうなるような家じゃないので大丈夫です」ということでした。

だいたい、まる家は無落雪住宅なので、冬になると2階の床面よりもさらに高い屋根の上に、それこそ何トンという雪が積もったままになっていても大丈夫なように設計されています。

なので、お風呂の重量などほとんど関係ないそうです。

と、言っておいてなんなんですが、エコキュートの貯湯タンクは1階に下ろしました。だってエコキュートの貯湯タンクってアップライトピアノより重いんですよ。

貯湯タンクの中には常時400リットル近い水が入っているので500kgぐらいの重さになります。建築士は大丈夫だと言ってましたが軽くビビりました。精神衛生上よくないので1階にしました。

老後に足腰が立たなくなったらどうなるの?

よく、2階に水回りを持っていった場合、老後に足腰が立たなくなった時にどうするつもりなのかと言われます。

2階まで行かなければお風呂に入れないなんて不便だと言うことですね。

もちろん、1階だけで生活が完結する家に住んでいる場合はそうかもしれません。1階にLDK、トイレ、和室、風呂、洗面、それから最低限の収納がそろっている家ですね。

ただ、まる家は建築面積的に一階に客間と水回りの両方を配置するスペースは無かったので、一階で生活を完結させることができない間取りにせざる得ませんでした。

1階に水回りを配置すると、収納と寝るところが無い。1階に和室と収納を作ると水回りを作れないといった感じです。

どっちにしろ2階に上がらなければ生活できないのなら、利便性のよい方がいいだろうということで、1階に和室兼客間、2階に水回りという選択になりました。

では、本当に足腰が立たなくなって、階段の上り下りが辛くなってきたり、親の介護が必要になったときにどうするかと言うことですが、まる家の場合はちゃんと対策してあります。

一つ目は「ホームエレベーター」の設置です。1階の和室には1畳ほどのクローゼットがついているのですが、その直上は寝室のウォークインクローゼットの一部になっています。いざとなったらそこにホームエレベーターを設置しようと考えています。収納スペースが1階と2階で合計2畳ほど使えなくなりますが、2階に行けないよりはましです。間取り的にも全く無理していないのでよかったです。

二つ目は「階段昇降機」の設置です。まる家の階段は直線階段です。いわゆる鉄砲階段っていうやつです。階段についてはまた別記事を書こうと思っていますが、直線階段は昇降機を最もつけやすい階段です。そして、階段昇降機であれば収納を犠牲にすることも無く、大きなリフォームも必要ないのでわりと手軽に設置できるかと思います。価格的にもこちらの方が安いので現実的かもしれません。

いずれにせよ、足腰が立たなくなったら2階を放棄するという考え方ではなく、足腰が立たなくても簡単に2階に上がれるようにすればいいじゃないという考え方で設計をお願いしました。

シャワーの水圧は大丈夫?

まる家はオール電化住宅なので、給湯はエコキュートを採用しています。当初エコキュートの貯湯タンクは2階に設置する予定だったのですが、重量が気になったので1階にすることにしました。

そこで、気になったのがシャワーの水圧です。よくネットとかで検索すると貯湯タンクが1階でお風呂が2階だと水圧が低くて使えないとう情報が出てきます。

建築士さんに聞いても、水道の水圧がどの程度かわからないので、設置してみないとどうなるかわからないと言われました。

と、いうことでまる家では仕方がないので、高圧タイプのエコキュートを導入しました。

で、実際にすんでみた感想ですが・・・

シャワーの水圧は十分すぎるほど高いです。全く問題ありませんでした。というか高すぎる感じです。

全開にすると水道代がもったいないので、ちょっと絞って使っている感じです。こんなことなら普通タイプのエコキュートでも十分だったかも〜って思ってしましました。

洗濯終了の「ピーピーピー」という呼出音が聞こえるの?

2階に洗濯機を持っていったときに心配したのは、洗濯終了の呼び出し音がキッチンやリビングまで届くかと言うことでした。

これについても、ぜんぜん問題ありませんでした。まる家はリビング階段になっているのでちゃんと聞こえます。しかも「ピーピーピー」という音はかなり聞こえやすく、洗濯機の動作音はほとんど聞こえないのですが、呼び出し音はちゃんと聞こえるという理想的な状態になっています。

多分、2階のユーティリティースペースと階段と1階のLDKの位置関係が絶妙なのだと思います。建築士さんに感謝です。

配管が長くなるのでお湯が出るまで時間がかかるんじゃない?

1階の貯湯タンクから2階のお風呂までの配管が通常より長くなるので、お湯が出てくるまで時間がかかるんじゃないかなぁって思ったのですが、これも全く問題ありませんでした。

むしろ、アパート時代に使っていたガス給湯器よりも早くお湯が出ます。

おそらく、エコキュートの場合はガス給湯器と違って、もう出来上がっているお湯を出すだけなので早いのだと思います。ガス給湯器はお湯を使うときに点火してボイラーを起動し、水からお湯を作り出しているので時間がかかるんじゃないかなぁと思っています。

同じエコキュートどうしで比較したら多少遅いのかなぁって思いますが、全く気になるレベルではありませんでした。

お湯が配管の中を進むスピードを考えると、配管が2,3メートル長くなったってほとんど変わらない様な気もします。

いずれにせよ全く気になりませんでした。

2階のクローゼットに湿気が溜まってカビが生えない?

これは、まる家が長く湿気とカビだらけのアパート暮らしをしてきたからゆえの心配事だったのですが、これも全く問題ありませんでした。

というか、全館空調の高気密高断熱住宅は乾燥しすぎです。

むしろ、乾燥対策の方が必要なぐらいで、はっきり言って無用な心配でした。

2階水回りの排水音に注意が必要?

よく、お風呂の排水音が1階でうるさいということを聞きますが、まる家の場合はそれも全く無問題でした。

これも、建築士さんの手腕によるところだと思うのですが、間取り的に解決されています。

お風呂とユーティリティスペースの直下はトイレ、シューズクローク、玄関ホール、そしてパントリーになっています。

いずれも、普段はあまり人がいないスペースなので、排水音を聞くことはほとんどありません。配水管もトイレの後ろを通しているので、お風呂に入っているときに1階のトイレに行ったときだけ、音が聞こえるといった感じです。

2階に水回りのデメリット

1階に手洗いが必要。

2階にユーティリティスペースを上げてしまった場合、1階に手洗い場がなくなるので、もう一つ作らなければならないという話がよくあります。

しかし、まる家の場合はもともとユーティリティスペースのようなプライベートな空間にお客さんを手洗いのために入れるというのに抵抗があったため、1階に洗面手洗いがあったとしても、もう一つ独立したお客さん用の手洗い場を設けるつもりでした。

なので、まる家の場合はこれはデメリットにはなりませんでした。

2階水回りは売りにくい。

一般的に2階水回りのお家は売れにくいと言われています。

もう、これについては致し方ないかなぁと思っています。

もともと売るつもりで立てたわけではありませんが、人生何がおきるかわからないので、ひょっとしたら売らなければならない事態になるかもしれません。

本来的には売りやすい家を建てておくべきなんでしょうが、一生に一度しか建てられない、せっかくの注文住宅なんですから、自分たちの要望を最大限かなえられる家にしたいじゃないですか。

売れやすい家を建てるとなると建売住宅みたいにするのが一番ですが、それでは夢がなさ過ぎます。

だから、そこは考えないようにしました。

ただ、本当に売らなければならなくなったときは、2階水回りのメリットについて不動産屋さんにしっかりアピールしようと思っています。

案外、普通に売れちゃうんじゃなぃのって、結構楽観的に考えてるまるママです。

2階水回りで良かったこと

一階の面積が小さくすむので総二階にできた。

まる家が2階に水回りを持って行った最大の理由は、1階の面積を小さくすることで、総二階を実現するためでした。

総二階のお家については別記事でも書いているのですが、メリットがたくさんあるのでぜひ実現したいと思っていました。

まる家の土地は方角があまりよくないので、南側を大きく開けることで日射取得を可能にしています。

広い庭ができるので、大きめのウッドデッキを設置したり、2台並列に駐車できるカーポートを設置したり、大きめの物置なども設置できます。

子供達の遊ぶ人工芝も広くとる事ができます。

いずれも建築面積が小さいから実現できることです。

総二階のお家のメリットについてはこちらに書いてあるので、ぜひ見てみてください。

なんか、建売住宅みたいで安っぽいとか、外観に変化がなくかっこ悪いなどというネガティブな感想をお持ちの方も多いかと思いますが、なんとなんと真四角の総二階の家はとってもメリットが一杯。今回はそんな真四角の総二階の家のメリットを紹介します。
洗濯動線がとても良い。

洗濯機が2階にあるので、洗濯、物干し、取り込み、たたみ、収納の動線が大変便利で短くなります。

まる家は室内干しが中心で、2階に物干しスペースを準備しておきました。

収納は、寝室の4畳ほどのウォークインクローゼットとまるちゃんの部屋のクローゼット、下着類はユーティリティスペースの棚にしまいます。

すべて2階で完結するようにしています。

まる家の寝室は8畳でテレビを設置しています。

乾いた洗濯物は取りあえず寝室のラグの上に置いておいて、時間があるときにテレビを見ながらたたみます。

たたんだ洗濯物は、寝室のウォークインクローゼットと隣のまるちゃんの部屋に片付けます。

洗濯物をもって階段を上ったり降りたりしたことは一度もありません。

洗濯動線は平屋並みにラクだと思います。

2階がプライベート空間として分けられている。

寝室や物干しスペースやユーティリティスペースを2階に持って行ったので、お客様に見せたくないものが1階からなくなりました。そのおかげで、突然の来客に慌てることがあまりなくなりました。

まぁ、まるちゃんのおかげで、和室がオモチャだらけになっていることとか、リビングがまるちゃんのゴミやらなんだかかわからないもので埋め尽くされていて、そういった意味で困ることはありますが、基本的にプライベートスペースは2階になっています。

お風呂上がりにまっすぐ寝室へ行ける。

お風呂と寝室とウォークインクローゼットが同一階にあるので、風呂上がりの動線がとてもよくなっています。

アパート時代のまる家は、風呂上がりにリビングを横切って着替えをとりにに行かなければならない間取りだったのですが、今はお風呂からすぐにまるちゃんの部屋や寝室に行けます。

特にパパが裸でリビングをうろうろしなくなったのがとてもよかったです!。

朝の身支度の動線がとても良い

朝の身支度もとても効率的です。

シャワーを浴びて着替えをして、身支度を整えて出かける一歩手前まですべて2階で完結します。

身支度のために1階と2階を往復しなくてもよくなってとても便利です。

まとめ

巷でいわれている、2階水回りのデメリットはまる家の場合ほとんど該当しないか、間取りなどの工夫によって解決済みとなっています。

唯一解決できなかったデメリットは、売るときに不利ということですが、それは致し方ないかなぁと思っています。

むしろ、2階に水回りを持って行ったことによるメリットの方が多く、やってよかったと思っています。

特に、方角の悪い安い土地なのにもかかわらず、庭を広くとれたことによって、日射取得ができて、とても明るい家になりました。

もちろん、1階の面積を広くできて、平屋みたいに1階で生活が完結するような家を建てるのが理想だと思います。

ただ、敷地の広さや予算もありますので、そういうお家を建てるのはなかなか難しいと思います。まる家の場合は無理でした。

庭の面積を犠牲にして1階を大きくして2階を小さくすれば、1階で生活を完結できる家が建ったかもしれません。しかしそれでは、おそらく日射の入らない暗い家になっていたと思います。

家づくりでは、何を選択して何をあきらめるのか、取捨選択が大切になってきます。

まる家の場合は2回に水回りを持って行くことのメリットが大変多く、デメリットはほとんどなかったので、必然的にそうなりました。

もしも、家の配置計画や間取りで悩んでいるとしたら、2階に水回りも選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。

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